「練習しないんだったら、ピアノやめたら?」というお母さんに、「やめないよ。」という兄弟。
でも、相変わらず練習ははかどりません。
私は試しにコンクールに参加してみたいかどうか2人に尋ねたところ、2人とも参加したいと答えます。
コンクールは10月で、その前の8月に発表会で弾くので余裕があると判断しました。
以前より少し練習するようにはなりましたが、発表会前も何となく弾いている感じが抜けません。
1人は前日に頑張って練習して本番を迎えるという状態で、無難に発表会で演奏しましたが、とてもコンクールに出る状態ではありません。
9月になり、コンクール参加申込の期限が迫ります。本当にコンクールに出る気持ちがあるのか、本人達に確認すると、出るという気持ちはしっかりあるようでした。
参加申込が済んで、しばらくしてからです。2人の真剣さが見えてきました。
それまで何となく大雑把に弾いていたのですが、私のアドバイスをしっかりと聴くようになり、注意深くなり、自分でも判断できるようになってきました。
家での練習も自分で考えて、自分でよく聴いて弾くようになっていると、お母様が話されています。
先生任せでなく自分で考えて、自分で改善しようという気持ちが大きく育ったようです。
自分だけでは上手くいかない所をレッスンで手助けします。
自分でイメージした曲想を、自分で音にしていく。音楽を心で感じながら、自分の手でそれをつむぎ出していく悦びを感じることができるようになってきました。
山口大会では1人は優秀賞を頂きました。ひと月後には中国大会でファイナルです。もう1人は奨励賞で、惜しくもファイナルには手が届かず涙が少し出ました。
でもね、そんなことよりも、
自分でイメージして、自分で考えて弾けるようになってきたこと
これこそコンクール参加を決めて得た大きな宝物ですね。


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